KDEの野望

 人気のLinuxデスクトップ環境「KDE」の開発者が、WindowsサポートとMacintoshサポート強化を目指している。

 1月11日に正式発表されたKDE(K Desktop Environment)4では、Windowsサポートと強力なMacサポートが実現に近づいていると開発者らは語っている。評価の準備ができたコンポーネントもあり、夏までに提供できるコンポーネントもあるという。

 Google本社で18日に行われたKDE 4.0の立ち上げイベントで、KDEプロジェクトのリーダーで、同プロジェクト統括団体KDE e.V.の副社長アーロン・セイゴ氏は、KDEをクロスプラットフォームにするという目標は、同技術にとってもオープンソースソフト全般にとっても「状況を変える可能性がある」と語った。

 同氏はこのイベントの基調講演で、開発者は「WindowsとMacには、われわれフリーOSのプログラマーの数百倍(のプログラマーが)いて、われわれはフリーソフトをそうしたすべての個人にもたらす機会を失いつつあるということを認識するようになった。ある意味では、WindowsとMacはフリーソフトのスラム街のようなものだった。そこでKDE 4ではWindowsとMacへの移植に取り組んだ」と語った。

 KDEコミュニティーは22日に、KDE Windowsパッケージを開発者に提供するためのKDEミラーを公開した。新しいWindows向けKDEバイナリは、KDEが「KDE Windows Project」の一環としてWindowsへの移植を計画している追加のKDEライブラリとアプリケーションを代表する初期段階のコンポーネントだ。

 「これまで、われわれはLinuxとBSDとはうまくやってきた」とセイゴ氏は語った。「SolarisはKDE 4で意図的にターゲットにしているOSだ。だから実際に、パッケージングとKDE 4へのSolaris固有の改良を管理するためにOpenSolarisコミュニティー内でプロジェクトを開始した」

 さらに同氏は、WindowsとMacのサポートは「単なるLinux互換レイヤーではない。ネイティブに走るアプリケーションだ。現時点ではテクノロジープレビューで、ちゃんと動作する。目標は、これら技術をKDE 4.1で製品品質で提供することだ」とも話した。

 同氏によると、KDE 4.1は7月にリリースされる予定だ。

 KDE開発者のベンジャミン・リード氏は、Mac OSで動くKDE Webブラウザ「Konqueror」のデモを行った。

 同氏はMac OSに移植するライブラリとアプリケーションについて、「KDE 4.1ですべてを統合して、完成版のリリースを用意することを目指す」と語った。

 Linux Is Funブログの筆者でBay Area Linux User Group(BALOG)のメンバーでもあるジェス・ズビコウシキ氏は、KDE 4.1に備えていると言う。「KDEは、夏の次期リリースで、すべてのMac OS XウィジェットをLinux内でも実行できるようになると言っている」

 「開発者にリーチすることは、われわれが成し遂げたいことの1つだった」とセイゴ氏は言う。「もう1つ目指していたのは、オープン標準とオープンな文書フォーマットの採用拡大だ。これは世界中で自由を維持する上で重要だ」

 また同氏は、オープン標準とオープンフォーマットの興味深い進行中の例としてグループウェアを挙げた。

 「(Microsoftの)Outlookに慣れた人にとってなじみがあるが、LinuxやUNIX、Windows、Macだけではなく、すべてのプラットフォームで動くグループウェアを提供したらどうなるだろう?」と同氏。「しかも、すべてのプラットフォームで見た目が同じで動作も同じ、どのグループウェアサーバでもかかる時間が同じだったら?」

 同氏は、これはKDE開発者が検討しており、推進したいと思っていることの1つだと語った。Microsoft Exchangeは「オープンプロトコルをあまり使っていない。かなりプロプライエタリだ」と同氏。

 「オープンプロトコルとオープンフォーマットを使ってExchange内の情報にアクセスできるようになりたい人が、サーバとデスクトップを選べるようになる。これらのシステムは密に結びつけられてはいない」と同氏は言う。「これは、われわれが開こうとしているエキサイティングな可能性の1つだ」

 KDEはODF(OpenDocument Format)をサポートしていると同氏。

 また同氏は、KDEのフリーソフトのテーマにのっとり、KDEは最終的に、検索機能にデータがフリーでオープンな市街地図の提供する計画だと語った。

 Windowsへの移植に取り組むKDE開発者のホルジャー・シュローダー氏は、プロジェクトの進捗状況を説明した。同氏はWindows上で走るさまざまなKDEアプリケーションを披露したが、「まだKOffice(KDEオフィススイート)もKonquerorも動作しない。しかし、KDE Windows Projectコードはかなり使えるし、KDE 4.1までには安定させたいと考えている」と述べた。


http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0801/25/news074.html

先進的なMac OS XもAeroを備えたVistaもそれなりに魅力です。
でも1つの選択肢としてKDEを選ぶことができるなら、やっぱり使ってみたいですね。


ウェブブラウザやファイルビューワ、FTPなどKonquerorひとつとってもできることの種類が豊富ですから、ひょっとしたら脅威のデスクトップシステムになるかも。


どんな形でクロスプラットフォームを実現させるのかはわかりませんが、登場が待ち遠しく感じます・・・といいつつわたし自身はGNOME派だったりするのですが (^^; )
posted by tantakatan at 16:33 | Comment(0) | TrackBack(2) | Linux | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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